576497 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

コタ&こたplusサチイブ お気楽DAYS

2004年上半期パート2

2004年度1月~6月に試写会&映画館で観た作品の
こたっぺ☆的勝手なレビュー(笑)です。
(※当時の日記からのコピーなので、統一感のない書き方で申し訳ないです。)

『マトリックス・レボリューションズ』
『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
『ペイチェック』
『クイール』
『恋愛適齢期』
『ディボースショウ』



◆マトリックス・レボリューションズ(2004/2/4の日記より)◆

仮想現実であるマトリックス内ではなく、現実の世界で
マシンの刺客センティネルに対して力を発し、そのまま意識不明となったネオ。
トリニティは献身的に看護するが、一向に目覚める気配はない。
ネオの脳波の動きは、マトリックスに入っているときに似ているというが、
いくらマトリックス内をスキャンしてみてもネオを見つけることはできなかった。
ネオの意識はどこへ行っているのか?

そんなとき、オラクルからモーフィアスに呼出がかかり、
トリニティと共にセラフの案内でマトリックス内のオラクルの元へ。
以前とは外見の違うオラクルに疑念を抱くモーフィアスとトリニティ。
オラクルは、ネオたちを手助けするという選択のための大きな代償として、
今までの姿を失わざるを得なかったという。
そして、ネオの居場所のカギを握るのは、
メロビンジアンの部下トレインマンであると聞いた、
セラフ、モーフィアス、トリニティは、トレインマンを追うが、
あとちょっとのところで取り逃がしてしまう。

一方ネオは、とある地下鉄のプラットホームで目覚めた。
女の子が倒れている自分の顔を覗きこんでいる。

「ここはどこだ?マトリックスなのか?」

と尋ねるネオ。
違うと答える少女。
そして、少女の両親らしき男女が現れる。

「ここは、あなたたちの世界と私たちの世界の間にあたるところなのです。」

そう答えた父親も、その妻もまたマトリックスの一プログラムだという。
そして、二つの世界をつなぐのがこの地下鉄であり、
ここを管理しているのは、トレインマンで、
これから彼らは「愛する」娘サティを漂流者(エグザイル)とし、
自分たちが犠牲となってでもサティを助けるのだという。
そして、そのための電車がくるのを待っているらしい。
奇妙に思うネオ。

「プログラムにも感情があるのか?」

父親は答える。

「愛も単なる言葉に過ぎないのです。」

やがてホームに入ってくる地下鉄。
そこから脱出するために一家と共にその電車に乗ろうとするネオだったが、
トレインマンの阻止により取り残されてしまう。


モーフィアスたちは、トレインマンのボスであるメロビンジアンのナイトクラブへ向かう。
メロビンジアンは、ネオの居場所を知っていた。
しかし、ネオを引き渡す代わりに、
「予言者の目」を要求するメロビンジアン側との交渉は決裂。
機転と武力でメロビンジアンを追い詰めたトリニティたちは、
ネオの居場所へと案内させる。

途方にくれたネオが立つプラットホームに、
再び地下鉄が入ってきた。
その運転席にはトレインマン。
そして、開いたドアから降りてきたのは、トリニティだった。
再会を確認するかのように抱き合う二人。

なんとかネオは脱出に成功。
現実の世界に戻る前に、オラクルに会いに行く。

ネオもまた姿の変わったオラクルに驚くが、
彼女であることをすぐに確信する。
スミスが一体なんなのかを尋ねるネオに、
オラクルは

「スミスはあなたに相対するもの。影の部分。
均衡を保とうとする世界が生んだもう一人のあなた。」

と告げる。
そして、

「始まりあるものには必ず終わりが来る。
スミスかあなた、どちらかが必ず倒される。
彼を倒せるのはあなたしかいない。」

といい、ネオに全てを託すのだった。


ザイオンでは、刻一刻とせまる無数のセンティネルを撃退し、
ザイオンを守るための準備が着々と行われていた。
町へ侵入される前にドックでなんとかしようと、
対策を練るロック司令官と元老院。
マシンに致命傷を与える電磁パルス砲もない今、
頼みの綱は乗りこみ式の戦闘型ロボットAPS(だっけ?名前忘れた(^^;))。
その整備もすすむ中、年齢が若く戦闘参加資格のないキッドもまた、
闘いに参加しようとミフネ隊長に頼み込み、弾丸補充の任務を与えられる。
また、女性や子供たちが避難する中、ジーは爆弾作りに励むのだった。


ネオが戻った今、モーフィアスたちは急いでザイオンへ向かう。
途中、座礁しているロゴス号を発見。
乗組員も、ナイオビも無事だった。
ロゴス号、ネブカドネザル号、ハンター号の乗組員がそろった中、
ネオは、マシンシティに行くために、ハンター号かロゴス号、
どちらかのホバーを貸して欲しいと申し出る。
絶対反対だというローランド船長。
しかし、ナイオビはネオの覚悟を知り、自分のロゴス号を貸すという。

一緒に行くというトリニティを連れて、
ネオは修理・燃料補給したロゴス号に乗りこみ、
ハンター号はそのほかのメンバーを乗せ、ザイオンへ向かうのだった。


そのザイオンでは、侵入してきたマシンと人間の闘いが始まった。
ハンター号が向かっていると知ったロック司令官は、
ゲートを開ける様指示。
しかし、ゲートもまたセンティネルだらけ。
機関銃の集中砲火でセンティネルたちも減っていくが、
APSもまた次から次へと倒れていく。

いざマシンシティへと向かおうとするネオたちだったが、
直ったはずのロゴス号が動かない。
電気系統をチェックしに行ったトリニティを何者かが襲った。
スミスの精神が乗り移っているベインが目覚め、
ロゴス号に乗りこんでいたのだ。
狭い艦内でネオとベイン。
眼を焼かれてしまうネオだったが、心眼で見えるスミスの影から、なんとかを倒す。

目が見えなくなったネオの代わりに、
トリニティが操縦し、マシンシティにたどり着く。
無数のマシンの襲撃を避け、あるいはネオがパワーで撃退しながら進むロゴス号。
一瞬、雲の上に出たロゴス号を太陽が照らす。

「なんて美しいの…」

つぶやくトリニティ。
なんとか心臓部へ突入したネオたち。
しかし、トリニティはその衝撃で致命傷を負い、
ネオに愛の言葉を告げ、静かに息を引き取るのだった。


ザイオンでの死闘はマシン優勢となっていた。
ドックを破られ、とうとうザイオンの町に侵入されようとしている。
しかも、無限とも言える何万匹ものセンティネルに、
最後の一機、ミフネ隊長もまた散っていった。
ミフネの乗っていたAPSでゲートを破壊して開けるキッド。

そこへ飛びこむハンター号から、最後の電磁パルスが放たれ、
そこにいた全てのセンティネルたちが機能停止した。


第一陣のマシンたちをなんとか殲滅できたものの、
まだ第二陣が来る。
町に侵入された時、それは人類の全滅を意味する。
なんとかしなければならないが、電磁パルスを使用した今、
ザイオン側の機械のマシン武器もまた使えない。
最後のときが足音を立ててやってくるのか。
万事休すのザイオン。


悲しみを振り絞り、マシンシティの心臓部でネオはマシンのボス、デウス・テクス・マキナと取引をする。
今やマキナにも制御不能となった脅威の存在・スミスを、
自分が倒してみせるかわりに平和を望む…
ネオの提案をマキナは飲み、
マキナの導きでネオはマトリックス内へ。

マトリックス内の人という人は全てスミスにコピーされていた。
土砂降りの中、スミスとネオの最後の闘いが始まる。
ネオも互角の闘いをしていたものの、
セラフやオラクルをも取り込んだスミスのパワーはすさまじいものだった。
ネオをコピーするスミス。
これでスミスはさらなるパワーを得た・・・・・・はずだった。
スミスに取りこまれたネオは、スミスを内部から破壊。

ネオとの約束通り、マキナはザイオンへの攻撃を止める。
抱き合い、喜ぶザイオンの民たち。
そして、マキナの前には命尽きたネオが横たわるのだった。

公園にたたずむアーキテクトとスミスから解放されたオラクル。
アーキテクトは言う。

「(ネオとの)約束は守る。マトリックスから出たい者は出てもかまわない。」

オラクルの元へ走りよるサティとセラフ。
サティがネオのために昇らせた朝日が輝くのだった。


んっとね~、まず思ったのは、

「こ…これだけ?」( ̄~ ̄;)??

意外にあっさり終わったわ。
というか、これで終わっていいのか?とも思えるんだけどさ。
前作・前々作でかなりすごいことしてたのに、
最後があっさりしすぎかも。

キアヌは、この第三作目は「死」だって言ってた。
確かにそうだけど…ねぇ…

ストーリー自体はすごく完結なの。
結局、ネオの相対的な存在がスミスであり、
ネオが強くなればなるほどスミスも力をつける。
そのスミスは、最初はマシンがコントロールしていた
ウィルス駆除ソフトみたいなもんだったんだけど、
マシンが制御できなくなって暴走気味なの。
マトリックス内だけでなく、現実の世界にも干渉しだしたから、
マシンにとってもマズい存在だろうとふんで、
ネオは、マシンの親玉に
「自分がスミスを倒すから、ザイオンを襲うのをやめてくれ」
って条件をだしたわけさ。
で、ネオは、スミスにわざと自分を取りこませ、
内部から自爆したのね。
ザイオンには平和が戻ってめでたしめでたし。


なんだけど、わきあがる疑問…

マシンは電源補給のために人間を培養してて、
その人間に自分が電池であるという現実を悟らせないために
マトリックスという仮想現実を作り出し、
いわゆる夢を見させてたわけよね。
でも、もう人間を電源としなくても大丈夫な方法を得たから、
最後の人間の砦ザイオンを総攻撃した。
・・・・・・そこで、ネオとの取引で、「平和」を与えた。
これで本当に人間は救われたんだろうか?

どちらかがどちらかを支配する世界がおわり、
人間と共存することになるのかな?

培養ポッドにつながれたままの培養人間も解放されるのかな?

となると、マトリックスという仮想現実世界の存在も必要なくなるってこと?

で、サティってなんのプログラム?

良かったのはねぇ、ミフネ船長(笑)
漢だわ~、男だったわ~
顔も三船さんになんとなく似てたし(笑)

さすが日本のアニメーションおたくなウォシャウスキー兄弟が
監督しているだけあって、
乗りこみ式の戦闘ロボットの案とか、
雨の中のスミスVSネオなんかはドラゴンボールみたいだったわ(笑)
どっちがスーパーサイヤ人か知らないけど(笑)

最後に、マシンシティに行ったネオの取引に応じ、
スミスと最後の戦いをさせるために
ネオをマトリックスに送るマキナのシーン。
たくさんの触手がニョロニョロ出てきて、ネオを抱え、
そのうちの一本がネオの後頭部にジョイントされるんだけど、
そのシーンと、ネオが戦い終わって死んだあと、
ネオの体をそっと横たわらせ、退いていくニョロニョロが
こたっぺ☆には『風の谷のナウシカ』のラストシーンに見えてしまった(笑)
触手がオームの触手に見えるのよ~(笑)

って、ネオはナウシカか!?




◆ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2004/2/8の日記より)◆


前回の続きだから、いきなり蜘蛛が出てくるかと思っていたら、
予想を外してかつてはホビットだったゴラムの回想から始まりました。
ここでやっとゴラム役のアンディ・サーキスが本物の姿で出演しています。


友人デアゴルと釣りに来ていたスメアゴル(のちのゴラム)(アンディ・サーキス)は、
デアゴルが見付けた不思議な指輪をめぐって争い、
指輪に魅せられてしまったスメアゴルは、
デアゴルを殺してしまう。
その罪により、村を追い出され、
村人からも冷たい仕打ちを受けたスメアゴル。
憎しみと指輪の魔力によりその体は蝕まれ、死ぬことも出来ず
醜いゴラムとなるのだった。

イシリアンで捕まった時の事を恨むゴラムは、
フロド(イライジャ・ウッド)とサム(ショーン・アスティン)を
ワナにはめて指輪を奪おうと画策。
ゴラムの魂胆を知り疑うサムはゴラムを諌めるが、
道案内が必要だとフロドはゴラムを保護するのだった。


一方、ヘルム峡谷での闘いに勝利をおさめたアラゴルン(ヴィゴ・モーテンセン)、
ガンダルフ(イアン・マッケラン)、レゴラス(オーランド・ブルーム)、
ギムリ(ジョン・リス。デイビス)、セオデン王(バーナード・ヒル)、
エオメル(カール・アーバン)たちは、エントたちによって壊滅状態となったアイゼンガルドへ赴いた。
そこでメリー(ドミニク・モナハン)とピピン(ビリー・ボイド)に再会する一行。
ガンダルフは、サルマン(クリストファー・リー)の監視をエントに任せることにする。

エドラスへ戻ると、人々は先の闘いでの死者を悼み、
生き残った者たちで宴が開かれた。
束の間の憩いの時をすごすアラゴルンたち。
しかし、好奇心旺盛なピピンは、アイゼンガルトで拾ったパランティア
(サルマンがサウロンとの交信などに使用していた玉)を
ガンダルフの手から盗み出して覗いてしまう。
サウロンの魔力に捕まり、精神に入りこまれて尋問されてしまったピピン。
ピピンが見たものにより、ガンダルフたちは
サウロンがこれからゴンドールの都ミナス・ティリスを襲うことを知る。
急を知らせるため、ガンダルフはピピンを伴ってミナス・ティリスへ向かう。


ガンダルフたちを待っていたのは、息子ボロミア(ショーン・ビーン)の死を知り
気落ちするゴンドールの執政デネソール(ジョン・ノーブル)。
執政の地位とボロミアのことだけを考えるデネソールは、
ミナス・ティリスの危機を唱え、
ローハンに援軍を要請するよう提案するガンダルフの言葉にも耳を貸さない。
そうこうしている間にも、サウロンの大軍がモルドールから向かっていると言うのに・・・
業を煮やしたガンダルフは、ピピンに烽火を上げさせ、
ローハンへ援軍を請う。

ゴンドールの烽火を確認したアラゴルンやセオデン王は、
過去の確執を水に流し、人間の世界を守るためにゴンドールへ援護に向かう。
その中には、友のために闘おうとするメリーと、
女であることに甘んじることなく闘いたいエオウィン(ミランダ・オットー)も混じっていた。

途中の野営地、馬鍬砦でアラゴルンを1人の使者が訪ねてきた。
悲しみの病に倒れた娘アルウェン(リブ・タイラー)の願いで、
人間の王の末裔であるアラゴルンに王の剣アンドゥインを
渡すために来たエルロンド(ヒューゴ・ウィービング)だった。
アラゴルンは、共にいくというレゴラス、ギムリを連れ、
エルロンドの助言により、
かつて王の祖先により成仏を許されなかった山の亡霊軍隊を仲間にするため、
誰も戻ってきたことがないという死者の道へ入っていくのだった。


モルドール軍がミナス・ティリスを包囲するも、
デネソールは動こうとはしない。
オスギリアスが陥落し、命からがら撤退してきたもう一人の息子ファラミア(デヴィッド・ウェンハム)には、
「ボロミアの代わりにおまえが死ねばよかったのだ」
と冷たく言い放つデネソール。
それでも父に認められたいファラミアは、
騎馬隊を率いてモルドール軍に挑むが、
瀕死の状態で城内に運び込まれてしまった。
そんなファラミアを見て、
初めてファラミアへの愛をも確認するデネソールだったが、
乱心した彼は、意識のないファラミアが助かる見込みがないと思いこむと、
自分もろとも火をつけるさせる。
ガンダルフとピピンによってファラミアは危機一髪炎の台座から救出されるが、
デネソールは火達磨になり発狂したままミナス・ティリスから身を投げるのだった。


一方、ゴラムの案内でモルドールへあと一歩のフロドとサム。
キリス・ウンゴルの絶壁階段を上る途中、
フロドはゴラムの策略にはまり、サムを追い返してしまう。
そしてゴラムに言われるままトンネルに入ると、
そこの主である巨大蜘蛛シェロブに刺され、倒れてしまった。


20万ものモルドール軍に攻撃を受けるミナス・ティリス。
兵を統率するのもガンダルフしかいない今、
望みはローハンの援軍。
果たして間に合うのだろうか?

死者の道を行くアラゴルンたちの命運は?

そして、シェロブの毒に倒れたフロド。
指輪を捨てることはできるのだろうか?


観終わった後の気持ちは、

「すごかった~~っ。最低でもあと1回は観ないと!」

今の気持ちは

「終わっちゃった・・・」


すばらしさに歓喜したとともに、これで終わりなんだなと思う寂しさ。
う~ん、切ない・・・


原作を読んでいて、だいたいのストーリーが読めてしまっているはずなのに、
引きこまれてしまうわ。
原作を読んでなお楽しめる映画。
3時間半の長さを感じさせないものでした。
途中、お手洗いに立つ人は多かったけれど、
しっかり上映前にトイレに行ってきたこたっぺ☆はヘッチャラ。
あるときはローハンの騎士、あるときはゴンドールの民、
またあるときは騎馬隊の馬になった気分で(?)、
すっかり中つ国にいました(笑)
途中で鼻をズルズル言わせながら涙を流し、
エンドロールになって気がつけば、ほとんどまばたきをしていなかったせいかドライアイ(笑)
口も半開き(笑)
とにかくすごかった!


第1作目、第2作目とも、ニュージーランドの美しさにも感動し、セットとCGをうまく組み合わせて造られたホビット村や裂け谷、
エドラスなどの映像に鳥肌が立ったものだけれど、
今回もミナス・ティリスに鳥肌。

戦闘シーンもペレンノール野での闘いがすごそうなのは予告編でもわかっていたけれど・・・
わかっていたにも関わらず、それでもすごかった!
ウン十万ものオークやトロルたち。
それに、前回もちらっとでたオリファントがパワー炸裂。
ナズグルも空からワイバーンに乗って耳障りな超音波で襲ってくると来たもんだ。
そこに響くローハンの角笛。
地平線に現れるローハンの騎馬隊。
もう背すじがゾクゾクしまくりよ。

さらに、冒頭のスメアゴルからゴラムへと変わる様子もすごかった。
また、今回観て確信したのは、ゴラムの瞳孔。
悪い人格のゴラムのときは、瞳孔が小さいの。
そして、いい人格のスメアゴルのときは、瞳孔がもう少し大きかった。
これは、『二つの塔』のときも気がついたけれど、
確信もなくて気のせいかなと思っていたの。
でも、やっぱり大きさが違った感じだよ。

って、ボキャボラリーが乏しくて、
ここまで「すごい」の連発しかしてないけど、
すごいのよ(笑)

烽火をあげるアイディアも、ただ火をつけて煙で合図ではなく、
山々の烽火地点をリレーしていく方法。
それだけ中つ国が広大であることがわかります。


音楽もすばらしい。
ローハンのテーマ、ゴンドールのテーマ、ウルク・ハイのテーマ、
フロドたちのテーマなどシーン一つ一つに合わせて作曲されたベースとなる曲を
いろいろアレンジしたりしてるの。
目をつぶって曲を聴いているだけで、
「あぁ、今はこのシーンなのね」
ってわかるのよ。
聴いていて心地よい曲ばかり。
ナズグルの声(?)は耳障りだったけど(笑)
音楽が邪魔にならず、逆に盛り上げる映画っていいよね。
こたっぺ☆もサントラは全3作品とも聴いてます。
主題歌もエンヤの『May It Be』、ゴラムの歌、
そして今回のアニー・レノックスの『Into The West』、
中つ国にふさわしいものばかり。
ハワード・ショアにぜひともオスカーを獲って欲しいな。


ストーリーでは、ほぼ原作通り。
ラストがどこまで描かれるかわからなかったけれど、
ちゃんと最後まで描かれています。
ゴラムに情けをやった意味も、主題歌の意味もわかります。

カットされたシーンとしては、
予告編を観て期待していたエオメルのシーン、
エオウィンとファラミアの出会い、メリーの仕官、
アラゴルンの癒しの手、サルマン追放などのシーンがなくて
寂しかったな。
でも、DVDを買ってからのお楽しみ♪
結構エオメルも好きなキャラだったりするのよね~。
レゴラス君は、第1作目はトロルに乗り、
第2作目は盾に乗ってスケボー状態、
今回はオリファントの背に飛び乗ってました。
もちろん矢は自動補填式(笑)


脚本に関しては、今回もサムがいいセリフを言うのよね~。

「あなたの重荷を背負うことはできませんが、
あなたを背負うことはできます。」

サムはほとんどの人が真の勇者だと思うほどの男。
確かに、サムがいなければこの旅は続けられなかっただろうね。
でもサムは指輪に支配されていないからまっとうな勇者でいられるのよね。
フロドは根性ナシっぽいんだけどさ、
指輪の魔力に蝕まれてきたのはフロドなんだもん。
フロドもよくやったと思うわ。
現にサムも指輪の魔力に狂わされそうになってたもの。
ここは絶対フロドとサムという二人じゃないとダメだったのよね。

ツッコミ所としては、まず「ガンダルフ、もっと本気出して行けよ」。
サルマンにひけを取らないほどの白の賢者になったのに、魔法もたいして使わないし、
杖と剣で地道に闘うじーさんでした。
サルマンがやったみたいに魔法を駆使していれば、楽勝だったはず!?
そして、こたっぺ☆がサウロンだったら、まず滅びの山をなんとかするわね。
入口を埋めて絶対中に入れないようにしておくとか。
取りあえず放っとくなんてことはしないわ。
まぁ、このツッコミは原作を無視したものになっちゃうけど(笑)


この第3作目は、心の弱さと強さ、友情、愛、勇気など、いろんな感情全てを表していました。
特定の人物を除いて、みんな誰かのために行動を起こしているのよね。
特定の人物とは、ゴンドールの執政デネソールなんだけどさ。
このひねくれた親でよくまぁファラミアみたいなジェントルマンが育ったもんだわ。

書きたいことを書ききれないのがもどかしいっっ。
だって、あと50文字くらいしか使えないんだもん(;_;) グスン


<つづき>

死者の道を進んだアラゴルンたちは、山の民の亡霊たちに囲まれていた。
約束を破ったためにイシルドゥアから成仏できないように呪われた兵士たちの亡霊。
彼らを動かすことが出来るのは、イシルドゥアの継承者のみ。
アラゴルンはその継承者であることを告げ、自分に協力すれば呪いを解き放とうと提案する。

一方、一昼夜続く戦いに、ミナス・ティリスはなす術も無くただ闘い続けるしかなかった。
しかし、多勢に無勢。
サウロン軍はまだまだ何十万もの兵力を残している。

そしてやがて総攻撃が開始された。
不安と絶望に飲まれそうになったミナス・ティリスに、
角笛の音が響く。

あの音は…
ガンダルフの顔が安堵の色をあらわす。

振りかえるサウロン軍。
ペレンノール野の地平線に並ぶ騎馬隊、ローハンの騎士たちだった。
兵士たちに喝を入れ、勇気を奮い立たせるセオデン。
その兵の中には、メリーと、隠れて武装したエオウィンも混じっていた。

後ろを付かれたサウロン軍に突撃するローハン軍。
ほとんどが歩兵部隊のサウロン軍は、ローハンの騎馬隊に蹴散らされ、
陣形を崩されていた。
押しムードのローハン軍だったが、そこへ巨大な武装オリファントとともに、
東方の民の軍勢がサウロン軍の加勢にやってきた。
逆に陣形を崩されるローハン軍。
ナズグルも飛竜に乗ってやってきた。

陣形を立てなおそうと呼びかけるセオデンを、ナズグルの首領アングマールの魔王が乗る飛竜が襲った。
致命傷を負って馬と共に倒れこむセオデン。
とどめを刺そうと飛竜をけしかけるアングマールの魔王。
セオデンをかばい、前に立ちふさがったのはエオウィンだった。
持ち前の剣技で飛竜の首を落とし、魔王との一騎打ちに苦戦するエオウィン。

「人間の男に、私は倒せない」

そう嘲笑する魔王を、後から貫いたのはメリー。
そして、苦痛でうろたえる魔王に向かって、

「私は男ではない!」

兜を脱ぎ、そう言ったエオウィンの剣が魔王を滅ぼす。


セオデンに駆け寄るエオウィン。

「そなたがわかるぞ、エオウィン」

死を目前にもう視界も失ったセオデンはサルマンの傀儡から目覚めたときと同じようにやさしく言うのだった。
やさしくエオウィンを見つめた、やがて彼の動きが止まる。
彼が人間として、騎士として、叔父として、
そして、ローハンの王として栄世ある死を得た瞬間だった。


ミナス・ティリスの海岸には、サウロン軍への第2の援軍・海の民の帆船が着岸。
さらに味方が増えたと安心したオークたち。
その船から下りてきたのは、アラゴルン、ギムリ、レゴラス。
たった3人かと思い、軽口をたたくオークたち。
だが、アラゴルンの後について突撃してきたのは、
イシルドゥアとの約束を果たさんがために付いて来た
無数の亡霊軍だったのだ。
またたくまにサウロン軍を蹴散らし、ミナス・ティリスへ乗りこんだオークたちを殲滅する亡霊軍。
ここにゴンドール&ローハンは勝利をおさめる。

都は救われた。
しかし、サウロンはまだ滅んでいない。
指輪はまだ捨てられていないのだ。


その指輪を持つフロドは、巨大蜘蛛シェロブに毒針で刺されて糸でからめとられていた。
そこへサムが立ち向かう。
フロドに追い返されたものの、ゴラムのたくらみに気付いて
フロドを救おうと追って来たのだった。
シェロブを追っ払ったが、フロドはオークたちに連れていかれてしまう。
オークの話から、フロドは昏睡しているだけでまだ死んでいないと知ったサムは、フロドを救うために
ミナス・モルグルの砦に乗り込んだ。

フロドの私物の取り合いから、日頃から中の悪いオークとウルク=ハイが同士討ちをはじめ、
サムはなんなくフロドを助け出すことができた。
自分が冷たい仕打ちをしたことを謝るフロド。
二人は目前に迫った滅びの山へ向かって歩き出した。


ペレンノール野での大決戦に勝利したアラゴルンたちは
今後の作戦を練っていた。
フロドたちがキリス・ウンゴルから滅びの山へ向かったというのはわかったが、
滅びの山へ向かうゴルゴロス平野にはいまだ無数のサウロン軍がいる。
それではフロドたちは滅びの山へ向かうことはできない。
そう考えたガンダルフたちは、万事休すかと悟る。
だが、アラゴルンは言うのだった。

「まだ、望みはある。」

フロドたちを無事に滅びの山へ向かわせるために、
全軍を率いて黒門へ攻撃を仕掛け、
サウロンとサウロン軍の目を引きつける役目を買ってでようというのだ。
王として軍を率いるアラゴルン。
黒門前に現われた人間の軍にまんまと引きつけられて、
サウロン軍は黒門に集結。
サウロンの目もまた、そちらに注意を向けていた。
先のペレンノール野の闘いで、兵力はほとんど残っておらず、
対するサウロン軍は数十万。
王として兵士たちを奮い立たせるアラゴルン。

「フロドのために」

そういって先陣切って立ち向かっていく。
メリーやピピンも続く。
人間軍が一つになって、最後の闘いに望む。

自分たちと滅びの山の間にいたはずの無数のサウロン軍がいなくなったのを期に、
フロドとサムは山を目指して進んでいった。
頂上まであと少しのところで、力尽きようとしていたフロドとサム。
サムは

「フロド様、あなたの重荷を背負うことはできませんが、あなたを背負うことはできます。」

と言って、力を振り絞り、フロドを背負って山を登るのだった。


とうとう滅びの山の火口まできたフロド。
途中、ゴラムの邪魔は入ったものの、指輪を捨てるときがきた。
しかし、指輪の魔力に侵されていたフロドは、魔力に負け、
指輪を自分のものにしようと指輪を指にはめた。
その瞬間、黒門に引きつけられていたサウロンの目が、
フロドたちのほうへ向いた。

指輪をして姿の消えたフロド。
魔力にすっかりとりつかれたフロドをゴラムが襲う。
ゴラムはフロドの指を食いちぎって、指輪を奪うことに成功。
だが、フロドも諦めない。
指輪の奪い合いで取っ組み合いになるフロドとゴラム。
はずみで火口へ落ちてしまう。
フロドは間一髪、崖の縁をつかんで落ちずに済んだが、
ゴラムは指輪と共に火口へ飲まれていく。
指輪もまた、滅びの山の炎に崩れ去り、消滅した。

その瞬間、サウロンの目に異常がおこる。
苦しそうにもがき、パラド・ドゥアの塔も崩れはじめる。
そして、その目は空中で破裂。
サウロンと指輪の力を失い、アラゴルンたちと戦っていたサウロン軍も
地に飲まれていった。

冥王は滅んだのだ。


なんとかサムとフロドは火口付近から脱出するも、
溶岩を噴き出した滅びの山からは到底逃げられそうも無かった。
死を覚悟して気を失う二人を、大鷲グワイヒアに乗ったガンダルフが救う。



フロドが目覚めたのは、ベッドの上だった。
そして、目の前には地の底へ落ちたはずのガンダルフ。
メリーやピピン、ギムリ、レゴラス、アラゴルンもやってきた。
そして、運命を共にしたサムも。

旅の仲間の全快を待ち、アラゴルンの戴冠式が行われた。
そこには、アラゴルンと共に生きることを選んだアルウェンもまた祝福にかけつけた。
そして、中つ国を救った小さな英雄ホビットたちに、人々は敬意を表するのだった。


やがてホビット村シャイアに戻ったフロドたち。
サムは結婚、フロドもまた、
ビルボから預かった本に自分の冒険を書き記す生活をしていた。
だが、ときどきうずくナズグルに刺されたときの傷。

ある日、ガンダルフの乗った馬車がシャイアを通った。
中つ国で役目を終えようとしているビルボが、
エルフと共に不死の国へ旅立つために、灰色港へ向かう途中だった。
それを見送りに同行するフロドたち四人。

灰色港には、一艘の船、そして、これから不死の国へと旅立つエルロンドとガラドリエル夫妻が待っていた。
指輪を携えた者として不死の国へわたることを特別に許されたビルボ。
そして、ガンダルフもまた、中つ国での役目を終えて船に乗るという。
ガンダルフは振りかえる。

「フロド、時間じゃ」


咄嗟のことに戸惑うサム、メリー、ピピン。
そう、フロドにもわかっていたのだ。
自分の役目も終わるのだ、と。
3人に別れを告げ、サムにはビルボと自分が書き記した本を渡すフロド。

「あとはお前の物語だ。」

振り帰ったフロドの顔は、微笑んでいた。

灰色港から船が出航する。
光に包まれる大海原へと。
不死の国のある西へ向かって…


ハイ、こんな感じで~す。

こう言う風に、映画のあらすじを書くのって好きだわ~。
早くカットされたシーンも加えたノーカット版を観たくて仕方無いの。
DVDのエクステンディッド・エディションが出るまで、あと何ヶ月かしら~?

改めて観て、ツッコむとすれば・・・・

アルウェンが灰色港へ向かう集団を抜けて引き返してしまうとき、みんなアッサリ行かせるんですけど(笑)

レゴラスの戦いでの超人的な動き、やっぱり不自然なんですけど(笑)

亡霊軍がミナス・ティリスを一掃するシーン、なんかカビの増殖を早送りで見ているみたいなんですけど(笑)

ガンダルフ、鷲か蛾しか呼べないみたいなんですけど(笑)

ケレボルン(ガラドリエルの旦那さんで、ロスロリアンのエルフの王様)はやっぱり影薄いんですけど(笑)


今回はスクリーンをまじまじと観る事ができたおかげなのかなんなのか、
気が付いたことは、
アイゼンガルドへ馬に乗って向かったアラゴルンたちのシーンなんだけど、
塔へ向かうカットで、なんかセオデン王の馬だけ尻尾が上がってたの。
良く観たら、脱糞してたわ(笑)

そりゃ生理現象だもんねぇ。
これを考えると、戦場は馬糞だらけだわね。


それから、この指輪物語の原作者J・R・R・トールキンのお孫さんが
ワンシーン出ているとかで、チェック入れてました。
オスギリアスの攻防戦で、戦う準備をしているシーン。
兵士達に武器を配っているのがお孫さんだそうです。
特別出演だね~。
一応アップになるから、チェックしてみてね。


不死の国とは、やはり黄泉の国というか、なんていうの?生きたまま行ける死後の世界なんだろうね。
エルフだけが行き方を知っているのよね~。
エルフ以外でも、指輪所持者だった者は行けるみたいよ。
だから、ビルボやフロドも行けるのね。
サムも、奥さんが無くなった後は不死の国へ行くの。(フロドが仮死状態のときに、指輪を持っていたことがあるから)
レゴラスもギムリと一緒にアラゴルンの死後、不死の国へ渡ります。
この二人の友情は永遠なのね~。

やっと旅は終わりました。
ま、こたっぺ☆がサウロンだったら、指輪を葬れないように最初に滅びの山の警備を万全にするとか、入口を閉ざすとか、山自体をぶっ壊すとかしとくけど(笑)

もっと書きたいけれど、字数制限もあるのでこのへんで。





◆ペイチェック(2004/3/7の日記より)◆

近未来のアメリカ。
フリープログラマーのマイケル(ベン・アフレック)は、大企業と高額な報酬で契約し、極秘にプログラム開発を数週間で行い、極秘ということで機密漏洩を防ぐため、仕事を終えると必ずその仕事に携わっていた期間の記憶を抹消するという
ことを繰り返していた。

今回の仕事は、旧知の仲でもあるジミー(アーロン・エッカート)から仕事を頼まれる。
それは、3年間という長期の仕事で、始めはマイケルも躊躇したが、
9000万ドルという株の報酬により引き受ける。

そして3年後、契約通り仕事を終えたマイケルはこの3年間の記憶を削除したあと、
多額の報酬を受け取るために法律事務所へ赴くが、
高騰しているはずの株を手放し、そして、手元に残ったのは自分が自分宛に郵送した19個のアイテムだった。
時計にマッチ、パズルやタバコなど、なんの足しにもならないガラクタばかり。
なぜこんなものを自分に送ったのか、記憶を消された今ではわかるはずもない。
しかし、この日を期に、彼は命を狙われる。

なぜ自分は報酬の株を手放したのか?

この19個のガラクタは一体なんなのか?

なぜ彼は命を狙われるのか?




んとね、近未来サスペンスって感じかな。
ベン・アフレックは、また顔が長くなったかしら?(笑)
ちょっと太ったしなぁ。

マイケルの恋人役がユマ・サーマンなんだけど、画像処理とかしてなくて、
年齢相応のちょっとシワのある顔のまま出ていたよ。
なぜかこの人観ると、梅宮アンナを思い出すのよね~。

それから、『ザ・コア』のアーロン・エッカート。
オールバックの彼を見て、最初はジェフ・ダニエルズかと思っちゃったわ。
それから、『スピード』のジョー・モントーニャも出てたなぁ。

監督は『M.I.2』のジョン・ウーです。

さ、多くは語りませんっ。

いつもより短いでしょ~~~(笑)
これ以上は言えないの~~~。
というのも、試写会に行くと必ずその作品のチラシが貰えるんだけど、
今回はそれと一緒に
「お友達に紹介するときは、詳しく話さないでください。」
っていうお願いの紙も一緒だったんだ~。
種明かしするなってことよ。

コンフィデンスなんか、前宣伝で「最後の10分までダマされる」とか言ってたから、
結構みんなラストのどんでん返しがわかってたみたいだもんね。

別に配給会社の言うとおりにしなくてもいいんだけど、
この作品も断然何も知らないほうが、
主人公とともに謎を解いていく感じで楽しめるので、
ちゃんと黙っておきます。

黙秘権っ
ペイチェック/消された記憶





◆クイール(2004/3/10の日記より)◆

今回は迷惑なお客さんもなく、静かに観られました。
盲導犬の血統ではなく、一般家庭犬から生まれた盲導犬クイールが
生まれてから天国へ旅立つまでを描いています。
もうこたっぺ☆はこれから始まるよ~ってときからウルウル。
目も開かないコロッコロしたベビーラブたちのシーンでは、あまりのかわいさに
勝手に笑顔がこぼれてしまうんだわ。
ママラブの飼い主役には、犬好きで有名な名取裕子さん。
何度も関西盲導犬協会の訓練士さん(椎名桔平さん)に電話して

「どうしても盲導犬にしたいの!」

とアピール。
本を読んでいないのでよくわからないけれど、
どうしてこの飼い主さんはここまで盲導犬にこだわったのかなぁ?
協会側は

「盲導犬から生まれた子しか盲導犬にはしないんです。」

という答え。
今は盲導犬は世襲というか、その血統にもこだわるんだね。

ママラブの飼い主さんの押しに折れたのか(?)、
1匹だけが協会に引き取られることに。
そこへは空輸。
空港には協会の訓練士役の椎名桔平さんが出迎え、
その足でパピーウォーカーさんのお宅へ。
パピーウォーカーさんご夫婦役には、香川照之さんと寺島しのぶさん。
ここでクイールと名づけられた子犬は生後1歳になるまで過ごします。
そして1歳の誕生日にパピーウォーカーさんとの別れ。
ここではもうすすり泣く声も聞こえてきたわ。
そんなこたっぺ☆もハンカチなしではいられなかったよ。
協会へやってきたクイールは、盲導犬としての訓練を経て、
導くべきご主人と家族と出会います。

ご主人となる渡辺さん役には小林薫さん、奥さま役には戸田恵子さんでした。
あとは観てのお楽しみ。

よくある感動物語に演出されているのかと思ったら、
崔監督はわりとサクサクと、本当にクイールの一生を日記のように描いていました。
涙をさそう、感動を狙うというのではなく、
「こういう盲導犬がいたんだよ」
と言う感じで、こたっぺ☆もそんなに深く考えることなく観られました。

印象的だったところは、初めてクイールと歩く渡辺さんと訓練士さんのやりとり。
上手く歩けない渡辺さんにいろいろ指示する訓練士さん。

「アンタには見えないもんの気持ちがわからん!」

「あれ~?渡辺さん、わかってもらいたいんですか?」

(ちゃんと覚えてないので意訳ですが)
この切り返しは、さすが多くの目の不自由な方と接してきた訓練士さんだなと思える言葉だったな。




◆恋愛適齢期(2004/3/17の日記より)◆

複数の会社経営をしているハリー(ジャック・ニコルソン)は御年63歳とはいえ独身貴族。
20代の若い女性たちとの気ままな関係を楽しんでいる。
そのなかの一人マリン(アマンダ・ピート)と休暇を楽しむために、
彼女の母親の別荘にやってきた。

だが、二人っきりのはずの別荘で、
劇作家をしている母親エリカ(ダイアン・キートン)とその妹ゾーイと鉢合わせ。
エリカとゾーイは勝手に冷蔵庫を空けていたハリーを泥棒と勘違いして、
大騒ぎ。
誤解はすぐに解けたものの、娘のボーイフレンドが
自分よりも年上のハリーだということが納得できないエリカ。
彼女は長年連れ添った夫と別れ、きままに暮らせ、
落ち着けるよう別荘を建てたのに、
珍客騒動に巻き込まれてご機嫌斜め。
おまけにハリーはマリンと張りきりすぎて心臓発作を起こしてしまう。

ハリーが担ぎ込まれた病院で、
エリカは彼女の作品のファンであるという主治医ジュリアン(キアヌ・リーヴス)と出会い、
それをきっかけにジュリアンはエリカに好意を寄せるようになる。
若いジュリアンに戸惑いながらも、まんざらでもないエリカ。
ハリーはしばらくエリカのところで療養することになり、
エリカとハリーの奇妙な同居生活が始まった。
最初は反目し合う二人だったが、次第に本音で話し合うように…。



ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンってだけでスゴイのに、
脇役でキアヌ・リーヴスという豪華な顔ぶれ。
おまけにオスカー女優フランシス・マクドーマンドも。

ゲラゲラ笑えるとっても楽しい作品で、
ジャック・ニコルソンとダイアン・キートンの嬉しい(?)サービスカット付き(笑)

ダイアン・キートンといえばウディ・アレン、ウディ・アレンといえばダイアン・キートン。
『ゴッドファーザー』も出てたね。
『花嫁のパパ』も良かったよな~。

熟年を迎えてから恋をする辛さと恋をする喜びに戸惑うキートンは、
50代後半とは思えないほどキュート。
キアヌ演じるジュリアンが心奪われるのもわかる気がする~。
こんな風にステキに年を取れたらな~とあこがれます。

ラブコメディと一言で言ってしまうのが勿体無いくらいのステキな作品。
人間は恋する生き物。
これを観ると、何歳になってでも恋をしたくなってしまうかも。






◆ディボースショウ(2004/3/21の日記より)◆

マイルズ(ジョージ・クルーニー)は離婚訴訟専門のやり手弁護士。
浮気して、夫であるTVプロデューサー(ジェフリー・ラッシュ)に
追い出された妻をも勝訴に導き、
弁護士事務所長にも期待されている。

そしてその日も若い妻に浮気現場を録画され、
屋敷を追い出されたあげく訴訟を起こされた不動産王が
マイルズを頼りに訪ねてきた。
婚前契約を交わしてあるため、妻に資産を乗っ取られてしまうということで、
なんとかそれを阻止するため、示談を持ちかけるマイルズたち。
しかし、妻マリリン(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)側は一歩も引かない。
公判でも涙を流し、質素な服装で
“夫の裏切りにあったかわいそうな妻”
を演じるマリリンが有利。

マイルズはマリリンをディナーに誘い、
その間に雇った探偵を屋敷に忍び込んでマリリンのアドレス帳を盗ませる。
マイルズはそのアドレス帳から怪しい人物を特定し、
マリリンにとって不利な証言を持つ証人として法廷に呼び出した。
マリリンに女グセの悪い不動産王を紹介したその証人が
離婚による財産分与で大金を得るための金目当ての結婚だ
という証言で形勢逆転。
マリリンは1セントも貰えずに敗訴。
屋敷からも追い出されてしまう。

しかし彼女はここで引き下がるようなそこんじょそこらの
女じゃなかった。

マイルズの事務所へやってきて、
今度はテキサスの石油王の親族ハワード(ビリー・ボブ・ソーントン)と
結婚するという。
しかも、ハワードの財産には一切手をつけないという
婚前契約をマイルズの立合のもと交わすマリリン。
これでは離婚してもマリリンは財産を手に入れることはできない。
マイルズは「絶対に財産狙いのはずなのに…」と思うが、
それを立証することはできなかった。

それだけでなく、マリリンに惹かれつつあるマイルズ。

マリリンは本当の愛に気がついたのか?

それともこれも裏のある財産狙いの結婚?

そして、したたかで美しいマリリンとマイルズの頭脳勝負の行方は?



さすがコーエン兄弟といえるスマートな脚本による「う~ん、なるほど!」という駆け引きの応酬で、テンポ良くストーリーが進む楽しい作品。
ジョージ・クルーニー演じるマイルズは勝つためにあらゆる手を使うやり手弁護士。
盗みに買収はあたりまえ。
弁護士事務所の所長にも一目置かれているの。(この所長がまた笑えるんだわ)
やたらと白く輝く歯をニカッと見せて笑うのも陪審員受けを良くするためか?
マイルズのノリはオーシャンズ11っぽいかな~。
ジョージはやっぱりセクシー♪

どんな不利な依頼人でも金のためなら勝訴に導くというその筋では有名なマイルズをも翻弄する
「離婚肥り」狙いの美女マリリンには『シカゴ』のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。
その美しさはほんと目の保養になるほど。
このプロポーション、とても子供生んだとは思えないわぁ。
マリリンはお金目当ての悪女(?)なんだけど全然憎めないキャラなんだ~。

妻には浮気され、敏腕弁護士マイルズによって妻に全財産を取られる間抜けなTVプロデューサーには
『シャイン』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジェフリー・ラッシュ。
ベッドでの汽車ぽっぽ遊び(?)が好きでついつい浮気をし、マリリンに財産を奪われそうになった不動産王には
『リッチー・リッチー』のエドワード・ハーマン。
マイルズのパートナーで泣き上戸のリグレー役には『ベスト・フレンズ・ウェディング』のポール・アデルスタイン
マリリンの次のターゲットとなるテキサスの石油王ファミリー・ハワードには『チョコレート』のビリー・ボブ・ソーントン。
『ラブ・アクチュアリー』でもイヤラしいアメリカ大統領をやっていたけれど、
このテキサス出身のいなかっぺなハワードもまた笑えるキャラ。
そういえば、どこぞのB大統領がテキサス出身だっけ?

この婚前契約というものは、アメリカではわりとポピュラーで、
これをやっておくと離婚したときの財産分与が契約通りに行われるものらしいの。
これをやっていなれば普通は2等分。
どちらかに非があれば、それなりに協議されたり離婚裁判で決められるみたいね。
結婚する前から離婚したときの契約をするなんて、
夢がないといえばそうだけど、
離婚率が高く、離婚訴訟数の多いアメリカならではなのかしら~?

ディボース・ショウ公式サイト



© Rakuten Group, Inc.
X